世界王者、田中”暴君”藍が再びKO勝利!

世界王者、田中”暴君”藍が再びKO勝利!

 

WPMF世界女子ピン級チャンピオンの田中”暴君”藍選手と聖域統一ウェルター級チャンピオンの佐藤界聖選手が出場したMUAYTHAI SUPER CHAMPの試合リポート。

 

■2022年12月11日(日) タイ・バンコク

19:00(タイ現地時間) ch8 Live中継

MUAYTHAI SUPER CHAMP

 

▶︎第3試合 45kg契約 3分3ラウンド

◎田中”暴君”藍 (日本/PCK亘理)

VS 2R TKO

●モンクットペット・カオラックムエタイ(タイ)

☝︎前日計量時の両選手。上り調子のモンクッペットが有利との戦前予想。

1ラウンド開始から左ミドルキック、左ヒザ、前蹴りで果敢に攻めるモンクッペット。なかなか中に入れず攻めにくい状態が続く田中。モンクッペットは田中対策が万全な印象で、しっかりとガードを固めて被弾しないように距離を取って中に入れさせない戦略。

2ラウンドになると体も動き出した田中は自分の距離を掴み始める。右ボディストレートを決めると一瞬モンクッペットの表情が曇り、効いた様子。攻防の中で左ボディを入れると確実に効いたのを確信して更に攻め立てる。

©️LUI MUAYTHAI CO., LTD.

モンクッペットの左ミドルをキャッチした後に左ボディフック⇨離れ側に三日月蹴り的な左ミドルキックを入れると、モンクッペットは一瞬の間を置いてダウン。腹をおさえて悶絶する姿にレフェリーは続行不可能と判断してストップ。田中の2ラウンドTKO勝ちとなった。

©️LUI MUAYTHAI CO., LTD.

試合後には今大会の最優秀選手(MVP選手)として選出され、賞金1万バーツを獲得。9月のKO勝ちに続き更に大きなインパクトをムエタイ関係者に与える試合となった。

©️LUI MUAYTHAI CO., LTD.

☝︎トーナメント優勝者、各賞の受賞選手たちと。

 

▶︎第4試合 66kg契約 3分3ラウンド

●佐藤 界聖 (日本/PCK連闘会)

VS 3R判定

○ゴーンサヤーム・サティアンムエタイ(タイ)

☝︎初の海外遠征試合となった佐藤界聖(右)

6月26日の仙台興行で聖域統一ウェルター級チャンピオンとなり、タイ遠征試合のキップを手にした。

初の海外渡航ともなったタイ遠征ですが、極度に緊張することもなく異国の地での試合に挑みました。

相手はベテランでフィームー(テクニシャンタイプ)のゴーンサヤーム。アグレッシブな試合を促されるSUPER CHAMPでは異質な選手ですが、参戦するごとに決して打ち合わない戦い方で好戦績を残しています。試合は案の定、攻め立てる界聖選手にタイ選手が終始ロープ際でポイント取りのミドルキックを繰り出す展開に…界聖選手が攻めなければ互いに見合った消極的な試合になってしまう為に前に出続けるしかありません。レフェリーはロープ際での戦いに徹するゴーンサヤームを警告することもなく、3ラウンドが終了。最終ラウンドは逃げるゴーンサヤームを追い続ける界聖選手という展開でガス欠し始めたゴーンサヤームに良い攻撃を当て始めますが時すでに遅し。ゴーンサヤームの判定勝ちとなりました。

©️LUI MUAYTHAI CO., LTD.

SUPER CHAMPは、従来のムエタイでありがちなタイ選手の勝ち逃げや消極的な戦略に改革のメスを入れるべくルール改正やコンセプトの徹底を促してきたはずなのですが、なかなか一部のタイ選手には伝わらないようです。

そのようなスタイルに徹した選手を崩すのはなかなか難しいのが現状です。タイ遠征初戦でタイ選手の巧さにしてやられる形になってしまいましたが、佐藤界聖選手の将来性には今後期待したいと思います。

 

☝︎試合翌日には帰路となったPCK連闘会ご一行。

 

PCK連闘会、聖域プロモーションでは定期的にタイ遠征試合を実施し、聖域統一王者を獲得した場合にはタイでの試合を経験させています。

日本国内でも積極的に各団体に参戦して好戦績を残しているファイターたちです。打ち合い上等なファイトスタイルで、各団体のチャンピオンたちを脅かしています。今後のPCK軍団の更なる活躍にご期待ください。

 

 

 

Text by HIDEKI SUZUKI

INGRAM MUAYTHAI GYM

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