2023年4月23日(日)に仙台アズテックミュージアム(仙台産業会館)で開催されるWPMF世界女子ピン級タイトルマッチにて、王者、田中”暴君”藍(PCK連闘会)への挑戦を控えているローイケーオ・ソー.ポンシン(タイ/同級3位)が、タイ・ナコンサワン県で開催された第38回タイ王国ユース国体のアマチュアボクシング45kg級トーナメント戦に出場しました。
ローイケーオはプロボクシングも経験していますが、今回は県代表としてアマチュアボクシング国体に出場。順調に勝ち進みましたが、準決勝でウボン県代表選手に判定負け。惜しくも3位(銅メダル)となりました。本来パンチの選手ではありませんが、実戦にてパンチを強化する良い機会になったかと思います。
☝︎パンチの選手でないものの、アマボクのユース国体にて銅メダルを獲得したローイケーオ。やはりポテンシャルは高い。
プロムエタイでのタイトル獲得に向けて試合間隔が空かず良い調整ができたといえるでしょう。ムエタイでは蹴り、膝蹴りが得意な選手ではありますが、国体出場の為にパンチの技術にも磨きがかかり、武器の引き出しを増やしての世界タイトル挑戦となります。
日本遠征は父親でありジム会長でもあるクルー・ムック氏が同行し、長時間の移動による疲労や気候の違いによる体調不良を避ける為に試合の直前ではなく、試合の3日前には仙台入りするというスケジュールを組んでおり、タイトル挑戦へかなり準備万端の体制を整えています。
☝︎父娘鷹でいよいよ満を持しての世界タイトル挑戦となったローイケーオ・ソー.ポンシン(右)
成長期のローイケーオは体が急激に大きくなり、身長差があるので体格差を活かした戦い方をしてくるでしょう。田中チャンプは地元・仙台でタイトルを失うことは許されない中、強敵を迎え撃つことになりました。緊張感溢れる闘いになることと思います。
☝︎ 4.23 Hard Core SANCTUARY ~2023 1st~の興行ポスター。
WPMFの世界タイトルマッチだけでなく、聖域統一フェザー級タイトルマッチや聖域統一スーパーフライ級王座決定戦などもマッチメイクされています。
主催の聖域プロモーションは、東北地区でのキックボクシング、ムエタイ普及の為にアマチュアからプロまでの大会・興行を定期開催し、東北地区の選手のレベルアップに貢献しています。
先日も東京で開催された日本女子統一タイトルであるミネルヴァ認定のスーパーバンタム級のタイトルマッチに挑んだMARIA選手(PCK大崎/Team Ring)は、わずかプロ6戦目ながらチャンピオン相手に堂々と渡り合いドロー(ジャッジ1名はMARIA選手支持)という、すでに日本チャンピオンレベルであることを証明しています。
女子選手だけでなく、各団体の王者らと熱戦を繰り広げているTaaachan選手や佐藤界聖選手など、期待の選手らが育ってきています。
仙台でムエタイの世界戦を観れることはなかなかないので、是非会場での観戦を楽しんでください。
■チケット情報、問い合わせなど
Text by HIDEKI SUZUKI
INGRAM MUAY THAI GYM
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