現在のタイでは長期滞在している外国人ムエタイ選手が非常に増えた印象があります。
毎週開催されている各興行では、タイ選手VS外国人選手で全カードが構成されているくらい外国人選手を探すのが容易になっていると感じます。
☝︎新しく始まった新シリーズ LUMPINEE WORLD CHAMPIONSHIP。メインイベント以外3ラウンドで、全試合がタイvs多国籍選手という構成。
特にプーケットなどのジムでタイに長期滞在し、定期的に試合に出場している欧米人選手が多くなりました。実力的にもタイのそれなりのレベルの選手と張り合えるくらい実力がある選手もいます。
逆にタイ選手のレベルが下がったとも言えるでしょう…最近では明らかに練習不足でKO負けしてしまう場面も中継などでみる機会が確実に増えてしまいました…
長期滞在し定期的に試合に出場していれば経験値が上がり、練習法やコンディションを整えるのも上手くなり結果も出てくるでしょう。興行の延期や中止が多発するタイですので、主催者側からしても長期滞在している外国人選手が使いやすいのも当然となります。
そんな中ですが、日本人選手は仕事の都合などで長期滞在するのが難しいのが常です。イングラムジムでは、きちんとタイの事情や海外での試合に挑む意義などを理解してもらい、信頼関係を構築しているジム会長との交流で、試合のアレンジ、コーディネートを担当することもあります。
コロナ禍以外のここ数年は、PCK連闘会所属のWPMF世界ピン級王者、田中 “暴君” 藍選手のタイ遠征試合をサポートさせてもらっています。
PCK代表選手である田中 “暴君” 藍選手の今までのタイ遠征試合の試合結果は以下の通りです。
❶2017年9月10日 ラマ100スタジアム
VS アイダー・ルークサーイコンディン(タイ)
○3R 判定勝ち
❷2017年12月4日プーケット パトーンスタジアム
VS テンモーング・ポー.サクダー(タイ)
◎2R TKO勝ち ※PK-1世界ピン級王座獲得
❸2018年3月16日 アユタヤ特設会場
VSペッテェー・ソー.ソピス(タイ)
◎3R TKO勝ち
❹2019年3月16日 アユタヤ特設会場
VS クラーブダム・シット ソーノー(タイ)
●5R判定負け ※WPMF世界ミニフライ級王座挑戦
❺2019年8月11日 パタヤJF BOXING STADIUM
VS メイジ・ウムカットーンチェンマイジム(タイ)
○5R判定勝ち ※WPMF世界ピン級王座獲得
❻2022年9月11日 SUPER CHAMP
VS ノーンメー・ウッディジム(タイ)
◎3R TKO勝ち
タイでの戦績(2017〜2022年)
6戦5勝(3KO)1敗
※コロナ禍にて2020,2021年はタイ遠征試合実現せず。
選手本人の努力、所属ジムのチームワークにより確実に結果を出しています。
王座を保持するWPMF以外の世界王座認定組織からも評価され、世界ランキングインするなど、本場タイでの評価が急上昇中です。
先日、某選手らのタイ遠征試合を見ましたが、正直、タイトルマッチをやらせるには実力、経験ともに足りなかったといわざるをえません。マッチメイクミスは選手の意欲、自信を失くし、早期引退になるケースもありえますので、非常に慎重になるべきかと思います。
かつて自分自身が挑んできたことでもあり、タイで試合に挑む日本人選手たちを常に応援してきていますが、やはり個々に相応しい対戦相手との試合で経験を積み、経験値、実力を上げていけるような形が理想ですので、コーディネーターとしての腕の見せどころです。
👇こちらで田中”暴君”藍選手が紹介されています。
なとらじ+
https://e-natori.com/archives/1422
©️なとらじ+
イングラムジムでは、ムエタイの本場であるタイでの試合に挑む日本人選手たちを上手くサポートしていければと考えています。時間の限られた現役選手時代に貴重な経験や輝く瞬間を手に入れてもらいたいと思います。
Text by Hideki Suzuki
INGRAM MUAYTHAI GYM
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