強豪選手育成に欠かせないタイ人トレーナー

強豪選手育成に欠かせないタイ人トレーナー

 

ムエタイを引退、もしくはセミリタイヤしたムエタイ選手が、海外でのトレーナーとして渡航する例は多々あり、日本以外にも多くの国へ渡っています。
ムエタイを指導するタイ人トレーナーを日本に招聘して、所属選手の強化をしているジムもかなり増えたかと思います。

日本の代表的な強豪選手らが所属するムエタイ 、キックボクシングジムではタイ人トレーナーが常駐しているのが普通になってきていますね。

一昔前までは、トレーナーとして招聘してはいましたが、実際には昼間はジムの支援企業などで現場仕事の労働をし、夜からトレーナーとして指導をしていた形態がほとんどで、トレーナーだけで給与をもらってという形は少なかったのが実状でした。
仕事で疲労した状態から夜の指導も重なるので、昔のタイ人トレーナー達は凄く大変だったと思います。
実際には滞在許可を得ているのはムエタイ指導のトレーナーでのSKILLED LABOR(熟練技能者)としてビザを発給されていますので、昼間に違う仕事をするのは資格外活動となり違法です。
(日本人女性と婚姻している場合は別)
現在はジム経営がきちんと成り立っている所が増えたので、タイ人トレーナーもジムでの指導だけでやっていけるような形態が確立されたのは喜ばしい限りです。
指導、選手育成に集中できますので、結果が出てくるのは当然のことですね。
毎年話題となる大きな興行を開催している岡山ジムにもタイ人トレーナーが常駐するようになってから数年経過しましたが、4年ほど前から送っているウットレーナーがきちんとした指導で実績を出してくれています。
日本王者を連続で輩出していますし、各ビッグイベントに出場する選手が多くなってきています。
ウットレーナー(前例中央)の厳しい指導で、日本王者の輩出に成功。岡山ジムのプロ選手陣と。

 

中には”出稼ぎ根性”のタイ人トレーナーがいるのも事実ではありますが、プロ意識の高いトレーナーも数多くいますので依頼があれば厳選して紹介しています。
どうしても受け入れ先との相性や待遇面での解釈の違いで問題となることもありますが、”ムエタイの先生”としての自覚を持ったトレーナーで、受け入れ先のジムもムエタイ指導者を招聘しているというお互いの理解で上手くいくのでは⁉︎と経験上思います。
イングラムジム所属選手として活躍したパカーシット・イングラムジム(ジット)も東京のジムでの指導が決まりました。
(アーリー・イングラムジムの実兄)
現役時代のパカーシット・イングラムジム
@Lumpinee stadium

 

10年以上も前に短期間日本に滞在してトレーナーをした経験もあります。
イングラムジムやタイ南部のジムで子どもから大型選手たちなどへの指導経験が豊富ですので、頑張ってくれればと思います。
丁寧な指導で好評のジットトレーナー。

昔から日本のキックボクシングジム、格闘技選手とタイ人トレーナーは密接な関係でありました。

強豪選手の傍ら(セコンド)には、タイ人トレーナーがぴったりと寄り添っている場面を見てきていますね。
過去でいえば立嶋篤史選手にアドゥンサックトレーナー、魔裟斗選手にヌアトラニートレーナー、山本KID徳郁選手にイッートトレーナー…
最近ではRENA選手にダムトレーナー、石井一成選手にフアサイトレーナー、那須川天心選手にもヨードトレーナーらがついていますね。
強豪選手育成には、タイ人トレーナーは欠かせない存在といえるでしょう。
タイ人のムエタイトレーナーを招聘したいとお考えのジムの方から問い合わせをいただくケースも多いです。
ビザの取得や受け入れ体制の整備など、簡単なものではありませんが、選手の技術向上や戦術、技の精度を上げる為には経験豊富なタイ人トレーナーは必須ではあるかと思います。
有名UFC選手がタイのムエタイジムでキャンプを敢行しているケースも多いですので、タイ人トレーナーの指導力は世界中のファイターたちから評価されています。

 

“ジムにはタイ人トレーナーが常駐している”という部分がジムのステータスとなるよう、各ムエタイトレーナー達には、”国技であるムエタイの先生”という自覚を持って日々精進していってもらえればと思います。

©️INGRAM  MUAYTHAI  GYM

 

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