サムットソンクラーム県にあるワットバーンクンをご存知でしょうか⁉︎
日本のメディアなどで “ムエタイ寺” として度々紹介されたりしています。
お寺の敷地内に数十体ものムエタイ像が設置されています。常に直射日光に当たるため、当初塗装されていた色はすっかり色褪せてしまっていますが、やはりその数の多さに圧倒されます。
何故、このお寺にこのようなムエタイ像が建てられるようになったのか⁉︎。
自称ムエタイ歴史研究所事務局長補佐官代理の知り合いと名乗る日系人で、在タイ歴が26年になるというレイモンド鈴木(仮名・年齢不詳)という方が、数分間もの時間を費やしGoogle検索して調べたというので話を聞いてみました…
☝︎大きな菩提樹に包まれた本堂内にある仏像。多くの人が祈りを捧げていました。
ワット・バーンクンのある場所は、アユタヤ王朝後期の1765年に隣国ビルマ(ミャンマー)軍との戦争に挑むタイ海軍のキャンプ基地としてエーカタット王の命により開設されたとのこと。戦場へ向かう前に白兵戦の訓練場としてムエタイの練習が日々行われていた場所でした。
しかし、南下してきたビルマ軍の侵攻に敗れ一度は崩壊させられました。タクシン王がトンブリー王朝を拓いた際に再びこの地に要塞として再建されたとのこと。
近年になり、近隣住民からお寺の場所から夜な夜なムエタイの訓練をする音が聞こえてくるというので見に行ってみると、ムエタイ戦士の霊が見えたとのことでその噂が広まりました。
そのアユタヤ王朝時代に闘った戦士達の霊を鎮めるべく、この像が建てられたとのことです。
☝︎何故か現在、反政府勢力と戦っている⁉︎モアタイ戦士⁉︎の像が建てられており、日々訪れるタイ国民に蹴られている…という噂です。。。
☝︎動画はこちらです。
■ワット バーンクン(Wat Bang Kung)
https://maps.app.goo.gl/gPkLyEUCXVXcbwNMA?g_st=ic
バンコクから車で2時間ほどですので、気軽に行けるという距離ではありませんが、近くにアムパワー水上マーケットもありますので、お時間のある方はこちらまで足を伸ばしてみるのもいいでしょう。
Text by HIDEKI SUZUKI
INGRAM MUAY THAI GYM
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